2007-01-28 Sun
天文学者 磯部琇三(しゅうぞう)さん 朝日新聞、毎日新聞、読売新聞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%AF%E9%83%A8%E7%90%87%E4%B8%89
以下は、故人が家族に依頼して、亡くなった後に朝日新聞に掲載したもの。
生前に文面は用意されていたものである。自分に自信があった方だろうか。
なかなか、ここまではできないものだ。64歳ということで、若いようにも
思えるが、人間として十分過ぎるほどの年月をすごされていた訳で、
それを証明した形となっている。医療の進化で、高齢化になっているが、
このように人生をまっとうされた方も少ないと思う。
余談ながら、ユニフォーム三四郎も神の存在を信じていない。天文学を
少しかじって、想像を膨らませているうちに、神の存在がまったく介在
しないことに気がついた。磯部琇三さんも天文学者だからなおさらだろう。
神の存在を信じない代わりに、血のつながりと、親子の生活の中での
つながりが、子々孫々まで永続するすることを信じる。
■以下、朝日新聞に掲載された文面■
「本人の遺言状による強い希望で葬式等は執り行わず、本状にて失礼します」
私は1942年7月16日に大阪で誕生以来60有余年の人生を終えることになりました。
その間、各年代ごとに多くの方々にご支援いただきありがとうございました。
私を支持して下さった方はもちろん、敵対された方々の行動も私の人生を飾り付け
変化にとんだ楽しいものとして下さいました。
私は元々神の存在を信じておりません。
そのような者が死んだ時だけ宗教に色どられた形式的な振る舞いをするのは、
理にかなっておりません。ひょっとしたら、私が亡くなればこの宇宙全体も無くなる
のではと思ったりしております。
万一、皆様の存在が残る場合には、有意義な人生をすごされるよう願っております。
私自身の葬式等一切の形式的なことはしないよう、また、遺骨等を残さないように
家族の者に遺言してありますので、ご理解下さい。
そのような訳でお香典などは固くお断り申し上げます。
もし、私に好意を持っていて下さった方々にお願いできるものでしたら、
妻良子、娘琴葉に私とのお付き合いがどのようであったかなどを書いた手紙を送って
やっていただければ、この上もない幸いです。
娘も、父がどのような人間であったか、理解してくれるでしょう。
短くもあり長くもあった私の人生でしたが、ありがとうございました。
(時事通信社 - 01月27日 06:11)
家族に最後の置き土産=「生前の付き合い教えて」-天文学者、死亡広告に思い
「妻と娘に、私との付き合いがどうだったかを書いた手紙を送って」-。20日付の一部全国紙に、風変わりな死亡広告が載った。肩書や住所もなく、氏名のみ。知人への感謝や自らの死生観をつづり、家族への「置き土産」を残した広告の主は、昨年の大みそかの夜、64歳で世を去った一人の天文学者だった。
元国立天文台助教授で、地球に衝突する可能性がある小惑星を監視する「日本スペースガード協会」理事長を務めた磯部※(※=王へんに秀)三さん。以前から肝臓が悪かった磯部さんは、昨年春ごろから体調不良を訴えて11月に検査入院した。しかし、既にがんが進行していた。
妻の良子さんは、磯部さんを「やると言い出したらやりすぎるほどの行動派」と評する。広告に載せた文面は、約15年前、皆既日食観測のために医者の制止を振り切ってメキシコの5000メートル峰に登る際に自ら書き、「万一の時は」と良子さんに預けていた。
[時事通信社]
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%AF%E9%83%A8%E7%90%87%E4%B8%89
以下は、故人が家族に依頼して、亡くなった後に朝日新聞に掲載したもの。
生前に文面は用意されていたものである。自分に自信があった方だろうか。
なかなか、ここまではできないものだ。64歳ということで、若いようにも
思えるが、人間として十分過ぎるほどの年月をすごされていた訳で、
それを証明した形となっている。医療の進化で、高齢化になっているが、
このように人生をまっとうされた方も少ないと思う。
余談ながら、ユニフォーム三四郎も神の存在を信じていない。天文学を
少しかじって、想像を膨らませているうちに、神の存在がまったく介在
しないことに気がついた。磯部琇三さんも天文学者だからなおさらだろう。
神の存在を信じない代わりに、血のつながりと、親子の生活の中での
つながりが、子々孫々まで永続するすることを信じる。
■以下、朝日新聞に掲載された文面■
「本人の遺言状による強い希望で葬式等は執り行わず、本状にて失礼します」
私は1942年7月16日に大阪で誕生以来60有余年の人生を終えることになりました。
その間、各年代ごとに多くの方々にご支援いただきありがとうございました。
私を支持して下さった方はもちろん、敵対された方々の行動も私の人生を飾り付け
変化にとんだ楽しいものとして下さいました。
私は元々神の存在を信じておりません。
そのような者が死んだ時だけ宗教に色どられた形式的な振る舞いをするのは、
理にかなっておりません。ひょっとしたら、私が亡くなればこの宇宙全体も無くなる
のではと思ったりしております。
万一、皆様の存在が残る場合には、有意義な人生をすごされるよう願っております。
私自身の葬式等一切の形式的なことはしないよう、また、遺骨等を残さないように
家族の者に遺言してありますので、ご理解下さい。
そのような訳でお香典などは固くお断り申し上げます。
もし、私に好意を持っていて下さった方々にお願いできるものでしたら、
妻良子、娘琴葉に私とのお付き合いがどのようであったかなどを書いた手紙を送って
やっていただければ、この上もない幸いです。
娘も、父がどのような人間であったか、理解してくれるでしょう。
短くもあり長くもあった私の人生でしたが、ありがとうございました。
(時事通信社 - 01月27日 06:11)
家族に最後の置き土産=「生前の付き合い教えて」-天文学者、死亡広告に思い
「妻と娘に、私との付き合いがどうだったかを書いた手紙を送って」-。20日付の一部全国紙に、風変わりな死亡広告が載った。肩書や住所もなく、氏名のみ。知人への感謝や自らの死生観をつづり、家族への「置き土産」を残した広告の主は、昨年の大みそかの夜、64歳で世を去った一人の天文学者だった。
元国立天文台助教授で、地球に衝突する可能性がある小惑星を監視する「日本スペースガード協会」理事長を務めた磯部※(※=王へんに秀)三さん。以前から肝臓が悪かった磯部さんは、昨年春ごろから体調不良を訴えて11月に検査入院した。しかし、既にがんが進行していた。
妻の良子さんは、磯部さんを「やると言い出したらやりすぎるほどの行動派」と評する。広告に載せた文面は、約15年前、皆既日食観測のために医者の制止を振り切ってメキシコの5000メートル峰に登る際に自ら書き、「万一の時は」と良子さんに預けていた。
[時事通信社]
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